中国へ来て、最近聞いた言葉の中でいちばん驚いたのが「女人剩余」という言葉。
意味は文字の通り「女余り」という事。
なんと!女が余っている!?
しかも20代の女子が余っている!?
中国についてのテキストや本などを見ると、どれも中国での出生率はいびつで女100に対して男120と書いてある。
いわゆる人口過剰に対応する為の「一人っ子政策」により、女児が生まれる可能性があると流産してしまう、とかそういう怖い話ゆえにである。
しかしやはりそこは本音と建前の国中国。
法律には必ず抜け道があり、今も一人っ子の家庭など実は殆んどない…ようです。
そして女の子が生まれ、成人すると殆んどが都市部の学校や会社へ行ってしまうので、自然に(?)と都市部には女子が多くなる、という訳…らしい。
地方では男ばかり(!)なのかもしれないけど。
しかし、流行語になるまでとは。
確かに見まわしてみると女子が多い。僕の会社も実は半数近くが20代の女子。アニメ会社に至っては圧倒的に女子の方が多い(昔のように手描きではなく、PC操作なのに)。
「それじゃあ、さぞかしモテモテでしょう?嫁も選び放題」
…なんて思いますか?
とんでもない(笑)。都市部に働きに来る(あるいは生まれ育った)女子は皆自立心が強く、あえて結婚しない子も多い。
若くして会社役員、経営者になる女子も多い。
中国では昔から男女同権であり、仕事・家事を分担するのは当たり前、でもあるから。
「専業主婦」にあたる中国語はない。
「僕のお世話をしてください」なんてプロポーズをしたらきっとハナで笑われます。
まれ~に50代の日本人男性が20代の中国人美女と結婚した、という話も聞きますが、そういう日本人男性というのは日本で成功し、財を成した再婚者…だそうです。
日本人向けのお店(笑)に行くと「ケッコンして」攻撃に合う場合もありますが、完全に営業トーク(というかシャレ)です。
もはや日本人と結婚したらお金持ちに…なんてのはあり得ない事は中国人女子はみんな知っています。
もし中国へいらして、若いきれいな娘さんに「ケッコンして」とマジ顔で言われたら要注意。シャレで言われるぶんには楽しいですが。
スピード結婚→成田離婚が待ってます(笑)。
僕ははっきりモノを言う、ツンデレ(ツンツンでも)女子が好きなので中国の女子はみんな好きですが。
それにしても「女余り」って……