4年5組28番 幸咲。

『人間失格』を読んで。
※以下、ネタバレするかもしれないので、今後読む予定の方はご注意を。
剛くん出演の映画ということで、以前から読みたいなと思ってたんですが、読んだことのある友人にきいたら、難しい話だと。だから、躊躇してたんですが、マンガ版があるということで、買ってみました。
でも、きっと小説で読んだ方がイマジネーションの世界が広がってまた違った印象なんだろうなぁ。マンガは読みやすいけど、イメージが固定されてしまうのが難点ですよね。
なんかね、主人公の葉蔵が少し自分に似てるんですよね。でも、もしかしたらみんな似てるって感じるかもしれません。
“自分は人とは違う”
でも、それに相反する感情として、
“自分は普通の人間だ”
っていうのも持ってると思うんです。だから、葉蔵に共感しながら、葉蔵を否定する。
この『人間失格』は、太宰治の自叙伝のような扱いを受けてるので、一見すると太宰さんって過激な人だったんだなって気がするんですけど、一つ一つを観ていくと、ただ普通に生活した結果が“世間的に観ると”過激だっただけで。
気が付いたら『人間失格』になってた。
だったら、世間とは人間とは何なのかって話になるわけですよ。
以前、友達が“空気を読む”ことについて書いてたんですけど、それと通じるところがあって。
「空気を読んでよ!」
っていう人の心理としては、空気=自分の都合のいいように動いてよってことなんですよね。つまり、一般的に空気が読める人って、その人(達)にとって都合のいい人でしかないんですよね。
つまり、“世間的”な視点と言っていても、結局は個人の視点でしかないんですよね。自分にとっての“世間的”が他の人にとって必ずしも“世間的”ではない。
姉がね、私を変わった人扱いするんですよ。そして、自分が常識的な人間だと。でも、私にとって私は普通だし、姉の方が非常識に感じる。そういうものだと思うんです。人間っていうのも、やっぱり人間はこうあるべきだっていうのが、人それぞれ違うと思うんですよ。
だとしたら、人それぞれで葉蔵は人間合格なのか人間失格なのか、違ってくるわけです。
合格か失格か、他人によってその人に自分を当てはめてみなければ、わからない。そんな不安定な状態なら、いっそ開き直って、自分にとって人間合格な生き方をした方がいいんじゃないかと思いました。まぁ、なかなか難しいんですけどね、そういう自分でありたいなと思うわけです。
決して楽しい本ではないんですが、私は何か好きですね。私の思う“人間”臭くて。
葉蔵を斗真くんがやるわけですけど、すっごい難しい役柄だと思います。この世界観も独特なので、原作に登場しない中原中也役の剛くんがどんな色を加えてくれるのか、楽しみです。

『人間失格』を読んで。
※以下、ネタバレするかもしれないので、今後読む予定の方はご注意を。
剛くん出演の映画ということで、以前から読みたいなと思ってたんですが、読んだことのある友人にきいたら、難しい話だと。だから、躊躇してたんですが、マンガ版があるということで、買ってみました。
でも、きっと小説で読んだ方がイマジネーションの世界が広がってまた違った印象なんだろうなぁ。マンガは読みやすいけど、イメージが固定されてしまうのが難点ですよね。
なんかね、主人公の葉蔵が少し自分に似てるんですよね。でも、もしかしたらみんな似てるって感じるかもしれません。
“自分は人とは違う”
でも、それに相反する感情として、
“自分は普通の人間だ”
っていうのも持ってると思うんです。だから、葉蔵に共感しながら、葉蔵を否定する。
この『人間失格』は、太宰治の自叙伝のような扱いを受けてるので、一見すると太宰さんって過激な人だったんだなって気がするんですけど、一つ一つを観ていくと、ただ普通に生活した結果が“世間的に観ると”過激だっただけで。
気が付いたら『人間失格』になってた。
だったら、世間とは人間とは何なのかって話になるわけですよ。
以前、友達が“空気を読む”ことについて書いてたんですけど、それと通じるところがあって。
「空気を読んでよ!」
っていう人の心理としては、空気=自分の都合のいいように動いてよってことなんですよね。つまり、一般的に空気が読める人って、その人(達)にとって都合のいい人でしかないんですよね。
つまり、“世間的”な視点と言っていても、結局は個人の視点でしかないんですよね。自分にとっての“世間的”が他の人にとって必ずしも“世間的”ではない。
姉がね、私を変わった人扱いするんですよ。そして、自分が常識的な人間だと。でも、私にとって私は普通だし、姉の方が非常識に感じる。そういうものだと思うんです。人間っていうのも、やっぱり人間はこうあるべきだっていうのが、人それぞれ違うと思うんですよ。
だとしたら、人それぞれで葉蔵は人間合格なのか人間失格なのか、違ってくるわけです。
合格か失格か、他人によってその人に自分を当てはめてみなければ、わからない。そんな不安定な状態なら、いっそ開き直って、自分にとって人間合格な生き方をした方がいいんじゃないかと思いました。まぁ、なかなか難しいんですけどね、そういう自分でありたいなと思うわけです。
決して楽しい本ではないんですが、私は何か好きですね。私の思う“人間”臭くて。
葉蔵を斗真くんがやるわけですけど、すっごい難しい役柄だと思います。この世界観も独特なので、原作に登場しない中原中也役の剛くんがどんな色を加えてくれるのか、楽しみです。