ほんとくせー、ブーツ。
もう今じゃ臭いハンパない。
けど買ってから毎回、濡れたら新聞紙入れたり大事にしてた。
最近、紐も赤に換えたりして
紐が換わったブーツ見て嬉しかった。
去年の夏からおよそ一年
ディガーの毎日にも耐えてくれたり
苦楽を共にしてきた、
大事にしてきたブーツの横に穴が空いてた。
接着が弱くなって剥がれたらしい。
ある友達が
去年の夏、
ひどく壊れたブーツにガムテープをまいてニュージーランドにやってきた。
ぐるぐる巻きにして。
俺もおととし、同じようにブーツがイカレた。
俺は、自分が上手くできないことをブーツの性にして、
買い換えた。
その友達は、そんなブーツを
大事に使い
その夏の終盤、
ダニーデンという街のレールjamで
なんと三位を取る。
そしてそれからその友達は、
そのニュージーの夏を最後に
誰もが限界の向こう側と思う壊れ方をしている
苦楽を共にしてきたであろうブーツとの、
別れを決めた。
その別れ際、
ブーツをポンポンと優しく叩きながら
『お前ほんとによく頑張ってくれたよ。ありがとな。』
と言った。
ブーツに対する深い愛情。
リアルにかっこいいやつだなと思った。
その友達は、見た目も心意気も生き方もまさにフリースタイルなやつだった。
とにかく、俺は道具を大切にするかっこよさを学び。
そしてそのブーツは
ニュージーのゴミ箱へ捨てられ
友達は、
日本に帰って行った。
そんな物語。
きっとおれのブーツも
まだまだこれからだよ。
そう思う。