唐突ですが、蛾は触覚で匂いを感知して飛んでいるそうです。
ヘビはあの二股になった舌でやはり匂いを感じながらエサを探して動くとか。

昨年、アートゼミから池田動物園に絵を描きに行ったときのテーマは“動物に触って描こう”“動物の匂いを嗅いで描こう”でした。

視覚だけでなく、触覚と嗅覚を動員することで、こどもたちはより対象を身近に感じることができてそれが絵にも現れていました。

先日、30年ぶりに円山アトリエに二人の可愛いお子さんと一緒に戻ってきてくださった元生徒さん、
筆を洗う水回りの場所で「うわ~♪この匂い!なつかしい。絵具の匂いかなぁ?って。

匂いを感じるとそれにまつわる記憶がグンとよみがえりますよね。

先日、曹源寺を見学させていただいたときの記憶でKちゃんが描いた池と太鼓橋の絵。
本堂には独特の匂いがありましたね。古い木の匂い?お香の匂い?
この絵は写真以上に迫真性があるとおもいます。


これは墨の匂い。
日本人のDNAか。線の練習をするときは低学年も静かになります。


これは油絵の匂い。
私はこれを嗅ぐとワクワクします。中学校のときに通った、奉還町にあった久山先生のアトリエも油絵の匂いでした。
たのしかったなぁ。余談ですが、毎週、木の絵具箱を下げてバスで通ってました。

アートゼミの各教室にはいろんな画材の匂いが染み込んでます。
お母さんも、絵具の匂い感じに来てください。きっとイヤサレマス…ラブラブ!