記憶…絵を描くときに、アタマの中でのイメージする力は、記憶の集積やそれらを統合して再構成する力に負うものと考えます。

たーのし~い♪とか
う~れし~い♪
だけでなくって、心を静めて外から入ってくるさまざまなもの。

それは鳥の声とか、風のさわやかさとか、ちょっと古いものの匂いとか、薄暗いなかに、窓の外に見える緑の木々とか様々なモノの集積です。

円山教室木曜の曹源寺見学に参加したこどもたちには記憶に依って描いてもらい、未完成の人には宿題を出しました。
一部アップしますね。

3才の女の子の絵は、池のコイでしょうか?
これこそ抽象画のはじまりのようですね!!!無駄なものが1つもないI


ゴメンナサイ、画像が逆さまになってしまいました。
初めて曹源寺を訪れて、最初に見た場所だそうです。

これも3才。
本人は言葉では説明できませんでしたが、可能性すごく感じる!

ワタシと同じものを見ていたようですね。
もう、絵かきさんの視点が身に付いています。
暗い本堂の、窓から見える外の木々がしっかり描けています!
光と影は美術史には欠かせない永遠のテーマだから。
そして、ワタシたちオトナが聴こえなかった、キツツキのトントンという音が聴こえたと二人のお子さんが口を揃えて証言!
こどもって、やっぱり凄い感性持ってます!
オトナ、見られてるよ~Iだから、大人がバカをやらないとこどもものびのびできない、ってことになるのね!!(数年前に、リズミックアートのワークショップで音楽担当の赤田晃一さんが仰ってたなぁ)かくいうワタシ、バカだけは自信があります…


これは小一の男の子。
キツツキの音が聴こえた、って、キツツキ描いてる!!!daiちゃん、いい感性持ってる!
下の方に描いてある眉の太い人物は、たぶん一緒に遊んだセンパイhinaseくんだろうなぁ。

こんな感じで。

住職さまの座る場所を描きました。
そう!とくべつな場所だったね。
畏敬の念を感じます。そんな意識を獲得できる機会は今の時代、意外とあまりないと思います。誤解を恐れず言うと、対等じゃない関係もあるのを学ぼう。

一生懸命描いてるね。

ここからは、スタッフマリ子先生の撮ってくれたスナップ。
副住職さまにお会いするのでジャケットを着ていったワタシ。そういえば蚊に刺されませんでしたI

保護者のかた。熱心にご覧になってます。

美術館と違ってるのは、空気のかおり、温度、鳥の声、光線…。