今回はポロック展のシンポジウム参加も主目的。
一枚目の画像で、開始前にパワーポイントの確認をしているのは展覧会の企画をした学芸員、大島さん。まだ30代の新進気鋭。
二枚目画像の左から三番目は、昔から現代アートの評論家として有名な藤枝晃雄さん。
アートゼミ代表高橋昌人が在学中の多摩美術大学芸術学科の授業、20世紀文化論にもゲストとして来られたそうです。(篠山紀信や江上波夫等々著名人が東野芳明教授の力で多摩美まで来てくれました。最近直島に美術館ができた、これまた現代アートのカリスマ、リーウーファンは当時の芸術学科の教授)
今回のシンポジウムは、モデレーター(司会)を学芸員がつとめ、パネリストとして評論家サイド(藤枝晃雄/武蔵野美術大学名誉教授と小西信之/愛知県立芸大准教授)と
画家サイド(岸本吉弘/神戸大学大学院准教授と小池隆英/画家、voca賞受賞作家)に分かれて各々のポロック論に関しての発表と討論。
画家サイドの立場の筆者ですが、それぞれの役割と大切さや感じかた、思いなどが浮き彫りになり大変わかりやすいシンポジウムという感想を持ちました。
これも、構想準備に三年かけたという学芸員さんの配慮なのかなと思いました。
一般にはまだまだ難解といわれている現代アートですが、その開拓者というべきポロックの始まりは
アメリカに土着のアートや、ガラスを使ったモザイク、当時の思想的な流行りなども含めていろいろなものが流れ込んでいるというのが筆者の個人的な感想。
観客はほぼアートの業界人という感じでしたが、感性の豊かなこどもなら、何か感じて帰れるのではと思いました。