日本国は本来、仏教文化が社会に大きく反映された社会構造であった。仏教とは個々人の心の所作を深く鋭く説きあらわした主観世界だが、文明開化の波に乗って西洋哲学や進んだ科学がいっきにひろまり、それら客観思考にとらわれた教育によって、主観を置き去りにした客観社会構造に変貌した。
 客観的なものの見方・考え方は全体主義であり、個々人の主観の世界、即ち「個人の心の有り様」は、軽視される。

~トマト~

八百屋さんに並んでる真っ赤に熟れたトマトを一つ手に取ったお客は、

「うまそうだなぁ~」
「どやって食べよっかなぁ~」

と楽しげに思いにふける。だけど・・・
誰一人 そのトマトがどんな時を過ごして
今ここに存在しているのか考えようとする人はない。
食卓に出されたそのトマトを指差してお母さんは、
毎度の如く子供達に言い聞かせる。

「栄養があるんだからトマトもちゃんと食べなさい!」

ほらみなさい。客観的にしかものを見れなくなってるよ。お母さん^^
農家の皆さんの苦労に感謝していただきまぁ~す!