貧困国への援助再考 | 新書野郎

貧困国への援助再考

nika.jpg貧困国への援助再考―ニカラグア草の根援助からの教訓 (アジアを見る眼 111)

日本貿易振興機構アジア経済研究所 2009-11
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珍しいニカラグア本だが、大使もの。なぜにアジ研新書かというと、この大使はアジ研の人でニカラグア大使は出向の様だ。現在はジェトロのバンコク研究センター長なのだそうだが、アジ研ジェトロで大使枠でも持っているのだろうか。それにしても、「アジア」に拘らない「アジアを見る眼」も最近は1年半に1冊がペースみたいだな。他所みたいにゴミ新書を定期的に出す必要はないのだけど、これはこれでお役所仕事の弊害とでもいうか。中身は新潮新書並みの薄さではあるのだが、どうせ誰も知らないのなら、巨額ODAより草の根の方が良しという中国方式は各国で応用されている様だ。草の根だから土建屋コンサルが入っている訳ではないのだろうが、結構応募があるということはそれなりに浸透しているのか、青年隊やシニボラが金ヅルになっているのか。ここは台湾が援助合戦で大枚切っているみたいだけど、サンディニスタ政権復活で、再び中国に寝返るのかな。まあ一般国民にとっては台湾も中国も日本も「チーノ」で変わらんのだろうが、さすがに大使ともなれば「チーノ」呼ばわりされることもなく、セニョール扱いみたいだね。