西洋哲学の10冊
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オツムが足らないから、普段、哲学だの思想だのの本を読むことはないのだが、ジュニア新書なら分かるかもしれんと思って読んでみた。たしかに、ちくま新書の「名著」シリーズよりは読みやすい。プラトンからラッセルまであるが、イマドキの高校生でも、哲学書を読みたいココロの子はいるだろう。ちょっと前には女子高生の哲学少女も話題になったな。旧制中学の時代は原書で読む生徒がゴロゴロいたんだろうが、哲学書はわざと難解に翻訳する傾向があるので、実際、原書(とか英語版)の方が理解しやすいものだったりもする。その意味では「ジュニア用翻訳」もあって然るべきであろう。そうしたことをダイジェストで試みているのがこの本なのだが、ルソーの「告白」はもう一度チャレンジせいてみたくなった。ニーチェは「暇つぶしで読書するのはダメだ」とか言っているそうだが、ハイデカーの解説では「人生は暇つぶし」であることも容認している。まあニーチェの言うコトなど、どうでも良いのだが、著者が自分の思惑通りに読者は読み取るものだと思う程、傲慢なものはない。読書の主体性は著者ではなく、読者自身が握っているものだと考えれば、読書も長く続くと思うよ。
★★
