ゲーテ『イタリア紀行』を旅する
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集英社新書のカラー版だが、ここは「ヴィジュアル版」という呼び方をしているのか。紙質は岩波とか中公の名門新書のカラー版には、やはりかなわず、角川並みのインクジェット仕様。肝心の写真も少なめだが、ゲーテがテーマなら文章が主体ではないと始まらんだろう。その元ネタである「イタリア紀行」は当然読んではいないのだが、著者によると、難解なものであるらしい。ただし、岩波版が難解だったが、潮出版のを読んだら読みやすかったので、これを底本としたとのこと。そんな事言われると、益々読みにくくなる。で、時系列にゲーテが行った場所、泊まった宿を辿るのだが、ホテルは意外と残っているものなんだな。当時から☆級が付いていたとは知らなかったが、230年くらい前の話でしょう。まあ、日本でも老舗旅館で、その位の歴史がある所はザラにあるのだろうが、イタリアの場合、建物も等級もそのままに残っているというのだからスゴイ。まあ、200年くらいの建物はあちらではごく普通なのだが、宿屋がそのまま続いているのは「ゲーテが泊まった」ことで価値が生じたからという訳ではなかろう。当時の交通手段は馬車なのかな。通貨もユーロどころか、リラでもなかったろう。その辺のところも言及してくれれば良かった。
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