中国ニセモノ社会事情 | 新書野郎

中国ニセモノ社会事情

中国ニセモノ社会事情 「ひ弱な途上国」の仮面を剥ぐ (講談社プラスアルファ新書)中国ニセモノ社会事情 「ひ弱な途上国」の仮面を剥ぐ (講談社プラスアルファ新書)
田中 淳

講談社 2008-12-19
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「+α文庫」から「+α新書」へ出世したという訳ではないんだろうが、去年出た文庫と同じテーマながら、重なっているネタはない(と思う)。中身も今回の方が数段上に感じるが、それは新刊を読んだから、当方に蓄積しているネタとまだ被っていなかったというだけのことなのかもしれない。まあ何だかんだ言ってもネタなんだから、面白ければそれで良い。学生の「ヤリ部屋」とかメイド喫茶(もどき)などは直接、著者が自分の目で確めているので、臨場感はある。中国では何が起きても驚かないから、脚色済みの元ネタも転載を繰り返しているうちに、それらしくなってなっていくものだろう。その意味では著者の日本向けアレンジも仕上げとして必要なものかと思う。しかし、毛沢東主義の富豪村、南街のルポなど社会派系も。ちょっと前に出た学者が書いた新書では淡々と見学したもの以上のことは書かれていなかったのだが、南街の裏面が明らかになったのは最近のことなのだろうか。夕張も真っ青のレベルで破産危機に晒されているとのことが、あれだけ公金横領、投資失敗を重ねている中国の自治体が破産したいう話をあまり聞かないのは不思議なことだ。もっとも、自治体を切り捨てしまっては、その共産党組織も切り捨てるということだから、権力の空白という面からそれは難しいのか。処女膜再生とかニセ華僑学生などの事情は如何にも中国らしい話だが、日本でも愛染が処女膜再生したとか聞くし、大学の帰国子女枠などもあるから、それほど驚くほどのことはない。日本もネット時代が来るまでは、メインストリームのマスコミが流さない東スポ系ニュースを一般国民が知る術がなかっただけで、実際は日本でも相当な変な事件が起きていたし、起きている。
★★★