フェティシズム
![]() | フェティシズム (文庫クセジュ) (文庫クセジュ) 西尾 彰泰 守谷 てるみ 白水社 2008-12-11 売り上げランキング : 106698 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
文庫クセジュなのでマジメな概説本なのだが、「フェティシズム」がポルトガル語起源だとは知らなかった。何でも言いだしっぺはシャルル・ド・ブロスという人だそうで、元々はアフリカ人の宗教的情熱について言われた語句だという。それが性的意味合いを持つ様になるのは、言うまでもなく、フロイトの精神分析学と関係があるのだが、現在もその用法は、ほぼ変わっていないと言えよう。訳者の人も精神科医の様だが、著者はパリ留学時代の指導教官だという。指導教官といっても、「フランス的事情」で、それほど長い付き合いがあった訳ではないそうだが、精神分析学の入門書になりうるものと判断したのだろう。医学的見地において、「フェチ」が病気なのか、健康なのかは明らかにされていないが、この手のものは治療方法があるのだろうか。モノに固執するフェチは何となく分かる様な気もするのだが、臭いフェチは、やはり理解の範疇を超える。理論上は男性も女性も同じくらいの「フェチ」がいるはずなのに、もっぱら「男の病」として扱われているのは何故だろう。昔は女性には性欲がないものとされていたが、女性にもフェチがいるとされるのは、まだ先のことだろうか。
★★
