韓国人は好きですか? | 新書野郎

韓国人は好きですか?

韓国人は好きですか? (講談社+α新書 382-2C) (講談社プラスアルファ新書)韓国人は好きですか? (講談社+α新書 382-2C) (講談社プラスアルファ新書)
朴 チョンヒョン

講談社 2008-07-18
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+α新書 は最初から予定していたのか、端折ったのを寄せ集めるのか知らんが、多少売れ行きがあるとすぐに第二弾を出すな。まあ、一発目が売れたということは2発めの潜在読者が読めるということではあるのだが、このスピードをみると、さすが新書で一、二を争う安直さを感じる。で、著者は前著の反響として、韓国人と日本人のどちらかに優劣を付けるものとして読まれたことが遺憾だったみたいだが、中身はともかく、表紙の地図を訂正してきたことは、地理の専門教員としてやっぱ拙かったと思ったからなのだろうか。今回は前回と違って、寸法大の地図の上に切手の枠を埋め込んで朝鮮半島を大きくみせるという苦肉の策なのだが、まあテーマが韓国だからそれはそれで良いだろう。著者の胸の内の実際は分からんのだが、その是非はともかく、「歴史問題」を一切取り上げないという部分は感心する。長年の日本生活で身に付けた生きる術なのかもしれないが、韓国人が日本の大学で教える韓国人教授について一番関心があるのは、「日本人の学生にちゃんと歴史を教えるか」ということであろ。その意味では、日本人向けに書く本と韓国人向けに書く本は著者が同じでも齟齬が生じるのだが、「民族精神」より「平等精神」が根強い日本社会で、自分の生まれる前の時代のことを、その時代生まれでもない人間に責められることほど不公平感を覚えるものはないだろう。もし、著者が本気で日本人に「韓国人を愛してもらいたい、好きになってもらいたい」と考えるのなら、「歴史」の問題を曖昧にすることは出来ないはずだ。+α新書 だし、とりあえず、「韓流」に乗っかってくれれば良いという安易な気持ちなのであろう。