オイルマネーの力 | 新書野郎

オイルマネーの力

オイルマネーの力 世界経済をリードするイスラム金融の真実 (アスキー新書 78) (アスキー新書 78)オイルマネーの力 世界経済をリードするイスラム金融の真実 (アスキー新書 78) (アスキー新書 78)
石田 和靖

アスキー・メディアワークス 2008-09-10
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しかし、イスラム金融モノは何故にここに来て頻発しているのか。ただ、こちらは新書で、著者は海外投資専門TVチャンネル代表という人だから、この前の櫻井秀子さんのみたいな重厚なヤツではなく、ドバイやサウジに数回行ったことがあるというイスラム知識の人の様だ。スーダンに行ったことがあるというのはポイント高いが、イスラム金融というより、ドバイ投資の方に関心があるらしい。とはいえ、「何となくドバイ派」は戒めていて、ドバイにも一攫千金の日本人が集まり出してきていることは窺える。そうした連中を食い物にするのが著者の仕事なのだろう。もはや「オイルマネーの力」とは言えないドバイの躍進だが、アメリカに流れるはずのオイルマネーが、国際情勢の変化から枠内に流れる様になったという意味では、ドバイも石油に支えられていると言えよう。その本丸がサウジアラビアであることは言うまでもないのだが、ドバイというのは、ある意味サウジの実験場であるのかもしれない。地政学的にクウェートやバーレーンには問題があったのだろうが、「中東の香港」だったベイルートの末路を思えば、ドバイも「「サウジの香港」のままでいる方が安泰かもしれない。