グーグルが日本を破壊する  | 新書野郎

グーグルが日本を破壊する 

グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)
竹内 一正

PHP研究所 2008-04-16
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PHP新書でこんなタイトルだから、てっきりグーグル批判の本かと思ったら全くの逆で、グーグルさまが日本の旧態依然としたマスコミ、広告業界を破壊してくれるという提灯ものだった。著者は松下出身だそうだが、アップルに転職し、日本ゲートウェイの代取まで務めた人らしい。その関係でPHPなんだろうが、外資に転職したのは給料に恨みがあった様で、生涯賃金でいうと、松下の倍が電通、その倍がフジテレビという風に、テレビ局、広告代理店、広告主と社員の賃金が下がっていくことに嫌気がさしていたという。更には一番の高給取りのテレビ局が実際は自分たちで番組を制作する訳ではなく、下請けに3分の一以下の予算で丸投げしていることに広告主の社員としてはバカバカしくなった様だ。もっとも松下だって無数の下請け、孫請けに支えられている訳で、松下の賃金に不満などということ自体が一般人とはかけ離れた考えであることには違いないのだが、そうした不満分子にとっては、馴れ合いで特権階級化した日本の「ギョーカイ」を破壊する可能性を持つグーグルは魅力的に映るのだろう。よって、最近高まってるグーグルの問題点については玉虫色の解説に留まっているのだが、それも既に巨大企業化したグーグルの上に、マイクロソフトという王国が聳え立っているからであろう。MSに対する批判も展開されるのだが、グーグルがMSの地位をとって変わらない限り、グーグル批判はできないのかな。