イタリア貴族養成講座 | 新書野郎

イタリア貴族養成講座

イタリア貴族養成講座―本物のセレブリティとは何か (集英社新書 449D)イタリア貴族養成講座―本物のセレブリティとは何か (集英社新書 449D)
彌勒 忠史

集英社 2008-06
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著者の本業は声楽家らしい。「在日本フェラーラ・ルネサンス大使」という肩書きもある様だが、イタリア政府奨学生としいう身分は現地で「貴族」に相当するのだろうか。ヴィスコンティの映画ではないが、共和制になって久しいし、イタリアの貴族というと没落のイメージなのだが、著者が指南するイタリア貴族とは華やかし中世の時代のもの。食とダンスと音楽がその三本柱みたいなのだが、この辺の知識はオペラ歌手としては必須なのだろうか。「本物のセレブリティ」とは遠く離れている様な文体ではあるのだが、日本人がイタリア貴族の真似事をすること自体、パロディだと分かってのことだろう。ヨーロッパで活発な音楽活動をした末に帰国した事情はよく分からないが、このタイトルには十分、皮肉が込められているとみた。