フランス・レジスタンス史
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文庫クセジュで、このテーマというのは王道なのだろうが、他国の「公式神話」など読んでも面白くはないし、それが植民地支配を受けた国でもなければ、植民地支配をしていた国で、なおかつ現在も植民地政策を続ける国となればなおさらだ。訳者も控えめな表現ながら、個人主義に徹し、規律や束縛を嫌うフランス人が自己の生命を危うくするレジスタンスに参加したとは容易に理解できないとしている。国が解放されたら皆が抵抗していた様なことを言うのは、どこの国の「光復」でも見られる保身みたいなものなのだろうが、元々、抵抗する人間の方が多ければ、そう簡単に占領されたりもしないものである。てなことを考えながら読んだのだが、どうもその「レジスタンス神話」に批判的なところもある感じの本だった。どうやらドゴールの威光はさすがに薄くなっている様で、レジスタンスは革命ほど「歴史化」されていないのかもしれない。共和国の理念は革命から連綿と受け継がれたものであって、その後の歴史はナンバー制の共和国に過ぎないということであろうか。
★★
