笑う中国人
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文春は本体で、ジョーク屋早坂の中国編もやったみたいだが、そちらの出来が悪かったのか、バッティングを避けたのか相原先生の起用と相成った。なんでも、「手紙」とか、「娘さんをください」を中国で言ったら大変だなんてことを文春の編集者に話したら、大ウケして、是非それを書いてくださいということになったそうだ。さすがに、それでは気恥ずかしくなったそうだが、当然に誰でも知ってることかと思いきや、意外に一般社会で知られていないそうで、その意味が分かる日本人は全体の二割くらいではないかとしている。その割合にどんな根拠があるのか知らんが、そんなもんなのかな。そこで新書の売れ筋であるジョーク集の中国語版も、著者にお鉢がまわってきたのだが、文春らしいのは、最初に「反日ジョーク集」を持ってきたことぐらいか。まあ、その「反日」も含めて、私の様なクソマジメな人間には笑える様なものは一つとしてなかったのだけど、どうもいかんなと思うのは、著者がジョークという手段で世間を哄笑し、風刺する中国人を高尚な人たちだと思っていること。それに対して、2ちゃんねるとかで、「中国人は出て行け」とか罵倒しかできない日本人は未熟なのだという。著者はこのジョーク集のネタは中国のインターネットからせっせと拾い集めてきたそうだが、百度でもなんでも、中国の「2ちゃん」は見ていないのかな。「日本人は出て行け」なんてカワイイもんは少なく、「小日本を殺せ」とかが主流でしょうが。あちらの罵詈雑言の過激さは2ちゃんなんかの比じゃなかろう。たしかに、「息子はスノボ、おれメタボ」みたいな自虐ネタばっかりの日本の川柳とかと比べれば、中国のそれに「批判」の視点があるんだろうけど、「他者」をコケにして、精神的優越に浸るような文化が高尚だとはとても思えん。小池百合子が毒ギョーザでなんか言って問題になったみたいだけど、大陸国家では許される民族ネタも、我々島国の人間にはちょっとねえ。
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