ロシア世界を読む  | 新書野郎

ロシア世界を読む 



中津 孝司
ロシア世界を読む (創成社新書 10) (創成社新書 10)

一体幾つあるのか分からなくなってきた最近の新書界でも、たぶん一、二を争う地味な創成社新書だが、この「国際情勢シリーズ」は意外と早く完読できそうだ。「アメリカ世界を読む」はまだ見かけていないのだが、「中華世界を読む」はなんで出ないんだろう。どうも執筆者の駒と関係しているみたいだが、この「ロシア世界を読む」は「世界情勢を読む」と「アフリカ世界を読む」と同じ著者だった。なんでも20年前にコソボの大学に留学していたというレアな人らしい。最近のコソボ情勢は解説に引っ張りだこかどうか分からんが、講演料は25万円か。まあ30万の原田武夫よりは、面白そうだけど、相当クセがありそうな感じは写真を見なくても分かる。とにかく、オールラウンドに語らないと気がすまないらしく、専門らしいロシアのエネルギーの問題から、旧東側各国の話に飛び、それも広義の「ロシア世界」かと思いきや、インド、中国と話が広がって行き、北朝鮮など日本は相手にしなくてよし。なんて話に、いつの間にかなっていた。「世界情勢」の時も、そんな感じだったことを思い出したが、「ロシア世界」は「ユーラシア世界」と言うべきなのだろう。たしかに日本は地政学的には、いいポジションにあることは確かなのだけど。
★★