こわ~い中国スポーツ  | 新書野郎

こわ~い中国スポーツ 




松瀬 学
こわ~い中国スポーツ (ベースボール・マガジン社新書 7)

あれま。ベースボールマガジン社新書なんてのも出来たのか。これで、もう第7冊みたいだが、前後が「横綱の品格」と「東京マラソン」。やっぱベースボールマガジン的にも中国はトレンドなんだなあ。元ネタはスポニチ(大阪)連載していたものらしい。スポニチというと毎日傘下で、だからという訳ではなかろうが、タイトルとは裏腹に「中国脅威論」的記事は特になし。著者は共同出身で、独立した人みたいだが、あとがきで「じつは中国は嫌いである」などとも書いている。まあ、日本人ならずとも、中国のスポーツ取材をした人は大抵そうなるかと思うのだが、サッカーは専門ではないらしく、例の反日アジア・カップの話などはない。それにしても重慶の連中は懲りないねえ。中国人の「気概」というものを今日も見せてもらいましたよ。まあ、そんなことはベースボールマガジンやスポニチ的にとっては、どうでもいいことなのか、追っかけるのは謎の中国棒球リーグ。Cリーグが始った時も、選手の月給が千元くらいで、四人部屋とかに住んでるなんてことをテレビで視た記憶があるから、今の中国プロ野球の選手が月給二千元なんてのは妥当なところなのだろう。しかし、オールスター戦が観客ゼロっていうのもスゴイな。欽ちゃん球団でも遠征してやれば良いのに。著者は文春から中国ドーピング問題の本を出して、賞を獲ったことがあるらしいが、その辺の「こわ~い」話はナシ。馬家軍だっけ?あの娘たちは今、マトモな社会生活を送れているのだろうか。