バール、コーヒー、イタリア人 | 新書野郎

バール、コーヒー、イタリア人



島村 菜津
バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその

著者は「イタリア国家資格ジャーナリスト」ではなさそうだが、あの「スローフード」の仕掛け人らしい。ということで、ピザとかスパゲッティの話はないのだが、コーヒーやバールはスローフードの範疇に入る様だ。もっとも「エスプレッソ」の名の通り、イタリアのバールでコーヒーを飲むという行為は「ファーストフード」ではないかという疑問は残るのだが、その辺は、バールは地域の社交場であるとか、スターバックスはイタリアに一軒もないとか、フェアトレードとか、焙煎が塀の中で行われているといったことが証左になり、「バール、コーヒー、イタリア人」は反グローバルなのだということになるらしい。私は無知なもんで、スローフードとはてっきりファストフードの反対の健康に良い食事を推奨している運動かと思ってたのだが、どうも科学的というより、政治的な運動であった様だ。お隣のフランスでは農民という名の運動家がマクドナルドを襲撃して捕まったりもいたのだが、そうした流れも汲んだものらしい。コーヒーを飲むことがアフリカ人の搾取になるのかどうかはさておき、フェアトレードというものが免罪符以上の効果を挙げているかどうかは微妙なところだ。その意味ではフェアトレードとスローフードは矛盾する様な気もする。私も昔、某国に居た頃はバールでエスプレッソを一杯引っ掛けるという習慣があったが、今はコーヒー飲むのはただ読書の場所確保の為。ナナハンライダーの時代じゃあるまいし、純喫茶でのマスターとの会話などウザイだけだ。スタバより、ドトール、ドトールよりマックで結構。しかもマックが一番美味い気もする。ビンボー人の言い訳っぽいが。