聖書で読むアメリカ
石黒 マリーローズ
聖書で読むアメリカ
タイトル通りの話なのだけど、著者はレバノン出身でキリスト教徒ではあるが、別に「アメリカン大学」の出身でもなく、フランス語教育の出身らしい。キリスト教、聖書、英語のキーワードを組み合わせてどんどん本を出しているらしく、名前に聞き覚えがあった。要は英語で釣って聖書を広めるということなのだが、この新書では釣りエサにアメリカ文化を加えている。ということで前半は抑え気味なのだが、中後半はだんだんと美辞麗句を鏤めた「布教」の要素が濃くなってくるので要注意。アメリカの本質がキリスト教であることや、政治が宗教に依拠している点はもはや「常識」なので、某知事の様に驚くには値しないだろう。たしかに、これから西欧社会を相手に戦っていこうという人は「一般常識」として聖書通読が必要なのだろうけど、海外で知り合った人に「あなたに素敵なプレゼントをしたいんだけど.....」と言われて聖書を渡されて困惑してしまう経験を何度となくしてきた私は、もう勘弁って感じ。人生を幸福に生きない、幸福を追求しない自由というのもあると思うんだけど、それじゃダメなのかな。
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