アメリカ一国支配の終焉 | 新書野郎

アメリカ一国支配の終焉

高木 勝
アメリカ一国支配の終焉
新書だし、著者はテレビや講演で活躍するタレント教授らしいから、これで良いのかもしれないが、オーソドックスな属国日本論で、新味は無し。アメリカ自体 の話は半分くらいで、後半はもっぱら小泉批判に費やされている。財閥系研究所出身、NY勤務経験がウリ、対米感情が可愛さあまって憎さ百倍というところは 寺島実郎なんかと共通している。これは「リベラル」が主流のアメリカ知識人に倣ったのだろうか。しかし、寺島でもそうだが、気になるのは脱米の選択肢の答 えが「東アジア共同体」である事。要するに米国から中国へ乗り換えろという事なのだが、中国を単なる「経済国家」としてしか認識していないこうした人たち は、またまた「属国日本」を狙う連中に利用されるのがオチであろう。