アメリカ外交 | 新書野郎

アメリカ外交

著者: 村田 晃嗣
タイトル: アメリカ外交
朝生でもお馴染みの「親米派」学者によるアメリカ外交論。テレビのイメージとは違い、かなり説得力のある一冊。建国から現在までのアメリカ外交を時系列に まとめてある。今や「常識」となったアメリカを「帝国」と定義する言説には、先のイラク戦争一つとっても、「帝国」と呼ぶにはプレゼンスが無さ過ぎると一 蹴。アメリカの孤立主義(反米の立場からはユニテラリズムという言葉が好まれる)も現在に始まった事ではなく、むしろ第二次大戦などの一時期が例外であっ たとし、戦争の責任を全て「帝国」に帰すのはあまりにも短絡的だとする。「進歩的な人」や「知識人」は反米でなくてはならない、という奇妙な常識がまかり 通っている。相手を「帝国」と悪魔化する事によって、相対化を困難とし、事の本質を見失ってはいないだろうか。
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