「マダムと奥様」 辻 仁成 光文社文庫
フランスで暮らしていらっしゃる 作家と女優のカップル
どんな暮らしぶりなのかしら~~ と読み始めたのだけれど
あまり、「フランスだから」という地域性は感じることができなかったのです。
やっぱり、どこで暮らすか というより どう暮らすか ということであって。
そういう意味で もう少し「フランスの香り」を期待した私には
ちょっと残念なエッセイだったけれど。
美穂さんてすごいなぁ・・・と思った章がありました。
辻さんは 二度目のご結婚なので前妻との間にも男の子がいらっしゃるのです。
それで、ときどき、辻さんは つらくなるのですね。
美穂さんとのお子さんと遊びながら
「ああ、前の時は こうやって遊んでやれなかった・・・」 と悔やむ。
前の結婚の時は作家として まだ駆け出しで
家庭をかえりみる余裕がなかった と 申し訳なかった と思う。
もちろん、そんなことは美穂さんには言えないので、こっそりと隠れて泣く。
別れた息子のことを思って泣く。
ところが、美穂さんは、ちゃんとわかっていらっしゃる。
辻さんの苦しみを。
何も見ていないのに 感じ取って、そして慰めてくださるそうです。
・・・・・ 普通 嫉妬とかするんじゃないんでしょうか? だのに、慰めるだなんて・・・すごい。
女性としての度量の大きさを感じます。
エッセイ全体 としては ☆みっつ
この章は ☆いつつ です。









