2.おじさんとの再会
☆再会の日
岩谷との約束の土曜日が来た。幸香は爪の甘皮をとり爪を磨き透明のトップコートまでつけていた。

顔にはピンク系の日焼け止めと頬には薄いピンクの頬紅と口には薄いピンクのリップクリームを塗った。

かわいい感じのワンピースを着て岩谷との待ち合わせの場所まで行った。

岩谷はもう既にそこで待っていた。

岩谷「こんにちわ。私服は制服と違って一段とかわいいね(微笑み)」

幸香「ありがとう」照れくさそうに答えた。

岩谷「何の映画が見たいのかな?」と言うと岩谷はそっと幸香と手をつないだ。

幸香はドキドキとときめいた。

岩谷の顔を良く見れば渋くて素敵な横顔だった。

『若いときはきっとそうとうイケメンだったんだろうなぁ』と幸香は思った。

映画館に入ってもずっと岩谷は幸香の手を握っていた。

その大きなゴツゴツしたしわだらけの手をいつの間にかいとおしくさえ思い始めていた。

映画が終わり外に出ると
岩谷「幸香ちゃん、食事にでも行こうか」と言った。

岩谷が連れて行ったのは旅館だった。

昼間は旅館の和室を借りて食事が出来るのだ。

とても高そうな会席料理が運ばれてきてそれを食べた。

食べ終わると岩谷は「なんだか眠くなってきた」と言って幸香の膝に頭を乗せて転寝を始めた。

幸香は、男の人を膝枕するのは初めてだった。

胸が張り裂けそうなくらいドキドキした。

目を伏せて転寝する岩谷の顔はとてもかわいかった。

なんだか子供みたいに可愛くって思わず頭をなでてしまう幸香だった。

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