6.卒業
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井上からの電話
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高校3年の3学期。幸香は18歳になっていた。
センター試験も済み、期末しけんも済み、大学もきまり、もう学校へ行くのは卒業式を含め4日ほどしかなかった。(家で自宅学習という名目で長期の休みに入っていた)
そんな時、井上から電話がかかってきた。どうして井上?と怪訝に思いながらも幸香は電話に出た。
井上「おはよう。今度の土曜日にさ、俺んちで仲間とお別れ会するんだけどさ。幸香もこない?」
幸香「お別れ会って卒業するから?」
井上「そうじゃない。俺芸能界デビューが決まったんだ。だから俺は卒業したら東京に出る。みんなともなかなか会えなくなるだろうから、それでお別れ会さ」
幸香「え!井上君芸能人になるの?」
井上「ビィジュアル系のバンドのギターやるんだ。」
幸香「そうなんだ。井上君は美形だからぴったりだね」
井上「ありがとう(笑)。山田とかやよいとかも来るから幸香もこいよ。」
幸香「どこでやるの?」
井上「俺の家さ。」
幸香「幸香、井上君のおうち知らないんだけど。。」
井上「俺が迎えにいくよ。どこかで待ち合わせしよう」
幸香「うん。わかった。井上君が芸能人か。凄いなぁ。もうデビューの日にちも決まってるの?」
井上「決まってるし、あの有名な歌番組にもピックアップで出演きまってるんだぜ」
幸香「マジで?凄いね。井上君はイケメンだからきっと人気でるね。」
井上「ありがとな。そんじゃあ、絶対来いよ。待ってるからな。」
幸香は少し興奮していた。『自分の身近な人が芸能界に入るなんて』と他人事ながらワクワクしていた。
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