6.卒業
井上との待ち合わせ
お別れ会の当日、幸香は井上と駅のロータリーの前で待ち合わせした。

しばらく待つと井上が手を振りながらやって来た。

やっぱりカッコいい。周囲の注目を井上は一身集めていた。

井上「待たせたな」

幸香「全然待ってないから(微笑)」

井上「行こうか」

幸香「うん。久々にみんなと会うの楽しみだな」
幸香は子供のようにはしゃいだ。

ふと周りを見回すと同世代の中学生や高校生くらいの女子が井上と幸香を羨ましそうに見ているのがわかった。

幸香(心)『どうせ、みんなブスとイケメンのカップルだって思ってるんだろうなぁ。なんであんなイケメンにあんなブスがって思ってるんでしょ、あなたたち』そう思うとなんだか少し優越感を感じた。

井上のかっこよさを再認識させられる幸香であった。


駅の近くの駐輪場に井上は中型バイクを停めていた。

井上は幸香にヘルメットを渡した。

幸香「幸香、バイクとか乗ったことないんですけど。。。なんか怖い。。。。」

井上「いいか、絶対暴れたり変な動きすんなよ。事故起こすぞ。頼むからいい子にして俺に体あずけろよ」

幸香「うん。。。。」

井上「俺のこと信じろ。俺の背中にしっかりつかまってろ」

幸香はドキっとした。井上が凄くかっこよく感じた。井上を男らしくさえ思った。

幸香は井上の背中にしっかりとしがみついた。

井上の背中は大きくて素敵だった。

凄くいい香りがした。

井上の鼓動が幸香にも伝わってきた。

バイクが走りだすととても気持ちよかった。

幸香はお別れ会など行かずに、ずっとこのまま井上と一緒にバイクで走り続けることが出来たらいいのにあぁなんて思っていた。



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