6.卒業
そして卒業
井上や山田とまるで何も無かったかのように卒業の日がやってきた。

女子たちが泣いているなか何故か幸香は冷めていた。

幸香のどこかにこの学校を早く卒業して、この学校で色々あったこと(自分がブスだといじけた日々も含め、井上との嫌な事とか)を全て忘れて新しいスタートを切りたいと思っていたのかもしれない。

何故だろう。大学に進んだら新しく生まれ変われる気がした。(みんな昔の幸香をしらない。一重まぶただった幸香のことも小デブだった幸香のことも誰もしらないのだから。)

井上も何も無かったかのように女子に囲まれてちやほやされていた。

井上は井上でスターになるという希望で胸が膨らんでいたのだろう。

たぶん、きっと、卒業するほとんどの生徒が今から彼らを待っている知らない世界に胸を膨らませているのだろう。

さよなら高校生活。今日から幸香は新しく生まれかわるんだ。そう思う幸香だった。

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