8.大学に進んで。
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大学生になった幸香
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幸香のクラスは理学部の物理学科だった。そのせいか男子31人に対し女子は2人しかいなかった。

必然であるがその女子とは仲良くなる。彼女の名前は千恵。なかなかかわいい感じのいい子だった。

はっきり言って、幸香も千恵も物理学科では、同級生のみならず上級生たちからもちやほやされっぱなしだった。
これだけ女子が少ないとある程度はモテるものなのだろうが、今年入学の幸香と千恵はかわいいと言うこともあって物理学科の男子たちはかなり盛り上がっていた。

幸香は今までにない待遇に『え?私ってもしかしていい女?』と勘違いしそうになっていた。(でもね、幸香が自覚してないだけで、幸香は本当は十分にいい女になってるんだけどね。作者心の声)

大学では幸香はラケット同好会に入った。アメフト部に同じ高校からきた今井と堤という男子がいた(結構幸香のタイプの男子達)ので、アメフトのマネージャーと迷った(今井や堤ともっと仲良くなりたいので)のだが、マネージャーは大変そうだったので楽そうな同好会にした。それにラケット同好会の会長小手川は同じ物理学科の3年生で、幸香に優しくしてくれていたので彼のいる学部に入った。

しかし大学って不思議だった。高校のときは10クラスあって、この高校の器械体操部のキャプテンだった今井とサッカー部のレギュラーだった堤とは1度も同じクラスにはなったこともないし話したことも無かった。それでもこの二人はかっこいいので女子にモテていたし、幸香も少しだけど憧れていた。いや正直に言えばこんなスポーツマンで爽やかで、かっこいい人達と1度でいいからお話だけでもしてみたいと思っていた。

幸香の大学は1・2年が教養部といって、教育学部も理学部も工学部も経済学部もみんな同じキャンパスで同じ授業を選択して受ける。3年に入ってからはそれぞれの専門部のキャンパスにうつり、4年からはゼミに所属するシステムだった。



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