岩谷は突然幸香を抱きしめて言った。
「幸香。誰とも結婚するな。俺が一生面倒みる。だから誰とも結婚するな!」

幸香「何勝手な事ばっかり言っているの!」幸香は岩谷を振り払った。

岩谷は泣いていた。59歳にもなる大の男が顔をゆがませて泣いていた。

今までいつも岩谷の事を強い人だと思っていた。何があっても動じない強い人だと思っていた。その岩谷が幸香のせいで、今顔をゆがめて泣いている。

岩谷は恥も外聞も捨て座っている幸香の膝に顔をうずめて大声で泣いた。
「幸香。何処にも行かないでおくれ。ずっと側に居ておくれ。俺が俺が一生お前の面倒みるから」

その岩谷の姿を見ると幸香はかわいそうで仕方なくなった。幸香は岩谷の頭をなでた。

そして岩谷の頬に手をあて岩谷の顔を上げさせて言った。
「解ったからもう泣かないで。幸香何処にも行かないから。。。。」

その後二人は岩谷の部屋に行き愛を確かめあったのだった。



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