こんにちは。
HRS日本ホテルレストランサービス技能協会テーブルマナー認定講師のSACHIKOです。

毎週土曜日・日曜日および祝日、時々平日にテーブルマナー講座(洋・和)を開催しております。(総合受講者数1,109人)

素敵なレストランで緊張しないで楽しめる。もっとレストランに行きたくなる。レストランで恥をかかない、本当に必要なリア充のテーブルマナーをお伝えしております。

前提として「カップル」というパターンでの内容ですが、誰が読んでも当てはまることがあると思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。

あっ、レストランに慣れていらっしゃる方はスルーしてくださいね(笑)。

さて、おしぼりで綺麗に手を拭くのは大丈夫ですか?(←【レストランへ行こう8】おしぼりに頼らない


(フォーシーズンズホテル/セザン)

手を拭き終わったところで、食前酒について尋ねられます。
「お飲み物はいかがなさいますか?」

この「お飲み物」は食前酒を意味しており、「いかがなさいますか?」は何を飲みますか?という、最初のご注文という意味が強いです。

ですから、返事としては「シャンパーニュをお願いします」とか「ノンアルコールのスパークリンワイン(orカクテル)をお願いします」となります。
もちろん、葡萄ジュースなどのソフトドリンクでも構いません。

お水でもいいの?というご質問も多いのですが、食事のスタートは”乾杯”から始まります。

乾杯は万国共通の文化です。

乾杯に込められている意味は、お祝い事だけではなく、相手への労いや讃える気持ち、そしてこれから美味しい料理を一緒に食べて楽しい時間を過ごそうね♪という、喜びの気持ちを表すものです。

そんな祝賀のメッセージが込められた乾杯をお水でするというのは、お相手に失礼ではないかと私は考えますので、相手に敬意を表してシャンパーニュまたはスパークリングワインを頼みます。

「ミネラルウォーターなら有料だからいいのでは?」と反論しますか?

お金の問題ではありませんし、日本ではお水が無料で出てくるのが当たり前ですが、海外で美味しく安全に飲める水は少ないので、レストランでは有料のミネラルウォーターが当たり前です。

これもテーブルマナーの背景にある尊重すべき文化です。

理屈で言うなら、お一人様でのお食事なら最初からミネラルウォーターを頼んでもいいと私は考えます。タップウォーター(水道水)があればそれも良し。乾杯する相手がいないのですから。

でも、理屈で食事をするより、気持ちで食事をしたほうが楽しいと思いませんか?
お相手がいるならなおさらです♪