『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
Netflixで観ました。
孤独や不安を抱えて都会で生きる男女の繊細な恋愛模様。
以下ネタバレありの感想です。
看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香。(石橋静河さん)
工事現場で日雇いの仕事をしている慎二。(池松壮亮さん)
作中、慎二が何度か「嫌な予感がする」と言うし
美香は「人はいつか必ず死ぬのに」など死にまつわることを結構話してて、そういう事で孤独感や不安感を表しているのだと思って
なんか、分かるなぁって思いました。
慎二の同僚の智之(松田龍平さん)が突然亡くなったり
美香の母親が過去に自殺していたりと
二人の身近にも死はあって、
不安な気持ちを一人で抱えるよりは
誰かと生きていく方が希望があるのではと歩み寄っていく。
唐突にお互いの過去の人から
美香は元カレから「今も愛している」
慎二は高校の同級生から「愛していた」
と連絡がくるんだけど、
二人とも、この「愛」に対して違和感も持つ。
陳腐だな~そう言う事じゃないんだよな~という感じ?
この作品はドラマチックな感じじゃなくて
淡々と二人が歩み寄っていく姿が描かれていてなんかいい。
二人以外の、周りのエキストラっていうんですか、
バス停に並んでるだけ、とかの人々が
全員スマホ見てるんですよね。
そんな中、
二人だけが顔をあげて同じものを見るという場面がいくつかあって
同じ物を見た瞬間だったり、
見た時に一緒に笑顔になったり、
そういう時間を一緒に過ごせる人がいることが
孤独感だったり不安感を癒す力があるんだろうなと思いました。