『アンオーソドックス』 | 人生を気楽に♪

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男子二児の母が綴る日常。

 

『アンオーソドックス』

ネットフリックスのリミテッドシリーズで

1話から4話で構成されています。

とても見やすく引き込まれました。

 

NYで暮らす超正統派ユダヤ人女性の自律の物語。

 

 

 

以下ちょっとだけネタバレありの感想です。

 

NYで超正統派ユダヤ教のコミュニティで暮らすエスティ。

(多分)18歳でコミュニティ内でお見合い結婚し、

戒律により、結婚したら女性は髪をそり落とし多産を求められ

子供ができないことは離婚の理由になります。

コミュニティ外での接触が極端に禁じられていて

エスティはインターネットも扱った事が無いようでした。

エスティはアメリカ人女性にピアノを習っていましたが

(これも本当はダメっぽい)

この女性の手を借りてコミュニティを出てドイツに渡ります。

エスティのお母さんも、コミュニティから出てドイツで暮らしているのです。

 

 

私、超正統派ユダヤ教と言うものを初めて知りました。

ホロコーストを生き延びた人々が

NYで超正統派ユダヤ教を再建したようです。

実話ベースの話と知って観たのですが、結構衝撃的。

 

NYにあるこのコミュニティと、

渡った先のドイツが逆っぽい感じの見え方。

(行ったことないけど)私が知ってるNYではない。なんだか湿っぽく、ホロコーストを引きずっている感じで、世界が狭いです。

ドイツは素敵な風景、ノリノリのクラブ、キレイな音楽学校、友人になった若者たちもホロコーストを過去のものだと思っているし人種も様々です。

 

エスティはもともと枠に納まらない性格のようだったし、

夫との性生活が苦痛だったこともあって

ベルリンへと渡る決意をします。

小さい頃から、ある特定のコミュニティに属していて

さらに、情報や教育が偏ったものだったら

そこから抜け出すのはかなり勇気がいることだと思います。

でも、

「なにかおかしい、私の居場所はここじゃない」って思いを

エスティは貫いたと思います。

 

夫も最後の方、変わろうとしていた姿がちょっと痛々しかったな。

夫もただただ無知だっただけ。与えられたものを信じてただけ。

 

 

その宗教を離れた人を執拗に追うのはなぜなんでしょうね。

 

宗教にしても何にしても

何を信じるかはその人の自由なはずなのにね。