脊椎梗塞 | うに太日記

脊椎梗塞

年明けから大変でした。

タンちゃんが突然立てなくなってしまったのです。

左の後ろ足がナックリングしていたので、私は最初、脳梗塞ではないか?と思いました。

しかし、脳梗塞なら、左前足もおかしくなるはずで、前足は左右ともしっかりしているので、脳梗塞ではない。

後ろ足をよく診ていただいたら、右もナックリングがみられたので(左よりは軽かった)

原因は脊椎ではないかと思われる。

椎間板ヘルニアだと、痛みがあるはずだが、タンちゃんは全く痛がっていないため

脊椎梗塞ではないか、とのこと。

脳梗塞と同じように、脊椎の血管がつまってしまう病気のようです。

 

消炎剤と抗生物質を注射してもらい、連れて帰ったら、疲れていたらしくて、ぐうぐう寝ました。

寝返りが打てないので、3時間ごとに向きを変えたのですが、抱き上げても起きないほど熟睡していました。

夜までずっと寝続け、起きてからは、歩きたがりました。

すぐに倒れてしまうので、おなかの後ろのほう(後ろ足のすぐ前)をタオルで吊って補助したら、

しばらく歩き回ってから、ちゃんとトイレに行ってオシッコをして、ご飯を食べて、また熟睡しました。

 

翌朝は、補助して立ちあがれれば、そのまま立っていられるようになりました。

しかし、足の出方がとても小さく、歩き出すと、すぐによろけてしまいます。

また病院で注射してもらい、ご飯を食べてまた寝て、

夕方には足に力が戻ってきた感じで、まっすぐなら歩けるようになりました。

 

3日目。

左後ろ足がちょっと内側(胴体の中心側)についてしまう感じがあり、

方向転換のときにぺたっと座り込んでしまいます。

そうすると一人で立てるときもあり、補助しないと立てないときもあります。

昼間少しお散歩に出てみたら良く歩き、段差や斜面もふらつきながらも、

踏ん張れば倒れない、ということが自分でわかったようで、

機嫌がよくなったというか、自信が戻ってきたというか、一段階元気になったようでした。

 

4日目。

部屋の中なら、どこで座っても、ひとりで立ち上がれるようになりました。

ソファーへのジャンプを試みるも、さすがに失敗。

失敗したときに転ぶと危ないので、ソファーはしばらく乗れないように、わざとモノを載せています。

(モノが載っているときは登ろうとしないので)

お散歩もやる気まんまんで普通の高齢犬程度の歩き方にまで回復しています。

気になるのは、頻繁にパンティング(息がハアハア荒いこと)があること。

 

5日目。

再び病院へ。

経過は非常に良好とのことで、パンティングはステロイドを飲んでいるからで、

お水を多めに飲ませるようにということでした。

あと5日間薬を飲んで、1週間後にまた診ていただくことに。

雨だったのでお散歩は出来ず、家の中でなるべく歩かせるようにして、

あとは左後ろ足のマッサージを(思い出したときにちょろっと)しています。

 

というわけで、やっとおちついた感じです。

 

全く痛がらないのに、突然歩けなくなるので、見ているほうはわけがわからず、非常に恐ろしい感じがします。

本人(犬)も、痛ければ動かないのでしょうが、痛くないので

「なぜ立てないのだろう」と最初はかなりショックを受けているように見えました。

こっちも本当にびっくりします。

こっちの寿命は確実に縮まりました。

 

けれども、かなり早く回復して、歩けるようになることが多いので、

飼い主が落ち着いて対処すれば、犬もだんだん落ち着けると思います。

この病気は、痛みが無いのがありがたいですね。

痛みが無いので、よく眠れて回復が早いのかもしれません。

私はこの病気について全く知らなかったので、ご参考になればと思って経緯を詳しく書きました。

ともあれ、15歳半のわりに「非常に良好に」回復しているタンちゃんの体力にオドロキです。