治療が上手く行かない時や流産したとき、
落ち込んだり悲しんだりするのはあたりまえだ。
しかし、40代になるまで一生懸命生きて、幸せな人生を築いた。こどもがいなくても、この幸せは無くならない。
しかし、不妊治療をしていると、こどもがいないということに「のめりこんで」、他人の幸せを妬み、先の事ばかり考えてしまう人の、なんと多いことか。
特に、小さいこどもを持つ親や妊婦さんに対する負の感情は衝撃的だった。彼らの不幸を願うなんて思ってもみなかった。
義父は50代で亡くなった。
多くの人が感じようとしないけれど、日常はあたりまえではない。
夫が健康で、毎日無事に帰ってくる事は、それだけで幸せなことなのだ。
命は永遠ではない。
いつか必ず、どちらかが先に死ぬだろう。
夫とスーパーに行って、「白と赤とどうちがうの?」などと言いながら卵を選ぶだけでも、とても幸せだ。
家族が生きている幸せ。卵を買うお金がある幸せ。家がある幸せ。冷蔵庫がある幸せ。
この体に自分が生まれた事はどうしようもない。夫の体のことも同様だ。こどもができなくても、彼と結婚してよかった。
幸せだと思って生きても、不幸だと思って生きても同じ人生。
今日も日常を送れたことに感謝し、幸せに暮らしていれば、いつか赤ちゃんのほうから来てくれると信じている。