この度の台風および地震で被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
ドバイで開催された、国際助産師連盟(ICM)
西太平洋・東南アジア・中東地域学会・会議に参加してきました。
圧倒的にlow-/middle-income国の多い地域ですが
助産に関しては日本のようなhigh-income国に
決して引けを取らない、いやそれ以上のレベルで
助産教育や実践を行う世界の助産師たち。
各国は、助産の技術・質とともに
助産のERA(教育・法制度・団体)強化に力を入れています。
数年前まで(公的な)「助産」がなかったバングラディシュは
英国・NZ・カナダなどのサポートにより
世界水準に合わせた助産の教育や実践が進んでいます。
インドネシアなどでも世界水準に合わせ
早々に助産教育をダイレクトエントリーへ移行
世界の約8割の国々では看護教育を基礎としない
助産教育のダイレクトエントリーが行われています。
帝王切開率が上昇したイランでは
保健省「助産課」の先導により
帝王切開率が高い病院には助成金を出さないなど
斬新な手法で帝王切開率を減少させています。
また、各国で、生理的出産の尊重や
医療介入の減少に対する取り組み
数字だけにとらわれない
女性の意思決定や尊厳、ケアの質に
焦点を当てた取り組みがなされています。
ICMは助産教育校の認証制度を始め
その内容を発表しましたが
世界水準に満たない日本の助産教育は
認定どころか、第一段階の関心表明も出せないレベルです。
ICMは、繰り返し
「看護と助産を同時に行うことはできない」等
看護と助産の違い・区別を強調しています。
医学・看護・助産、すべて重要だけど異なる職種です。
一方、米国モデルに似たタイ、インド、日本では
未だ、看護と助産の混合がみられます。
日本の混合病棟・院内潜在助産師・助産師の看護部所属を見れば一目瞭然。
どの国をモデルにするか
どの国がサポートに入るかで(英国・NZか?米国か?)
それぞれの国の助産のあり方が異なっていくことも感じました。
日本の周産期死亡率はどの国よりも低く
日本にも素晴らしい助産とその歴史がありますが
日本の助産のERAは、いずれも自律していません。
「日本は3団体もICMに加盟していて素晴らしいわ。
でも、日本の助産(団体)はいつひとつになるの?」
ある国の助産師の言葉です。
日本の助産の現状は他の誰のせいでもなく
日本の助産師自身の問題と責任です。
日本の女性の出産体験がより豊かなものになるよう
世界に学び、助産師同士、そして女性とともに声を一つにして
日本の助産をさらによいものにしていかなければ
日本の助産は衰退し、世界から取り残されます。
充実した学会でしたが、そんな危機感を感じられずにはいられませんでした。
ドバイ滞在中、日本では、台風に地震、
午前3時の地震発生時、ドバイはまだ就寝前の時間で
台風の被害や関空のニュースが繰り返される中で
すぐに地震の速報ニュースも入り、ホテルでNHK WORLDの画面に釘付けでした。
家族が台風で怖い思いをしたり、停電に遭っている間
私は海外で災害をのがれ、申し訳ないような気持ちでした。
保育園や小学校は休みが続き
子どもがとても楽しみにしていた学校の合宿も冬まで延期になりました。
私は関空閉鎖による帰国便フライトの変更、1日遅れの帰宅程度で済みましたが
他の日本人参加者の中には
ドバイ出発のために向かった関空で被災し、一晩閉じ込められたり
様々なフライト変更や遠回りでやっとドバイに到着するも
ドバイ一泊の弾丸ツアーになったり
学会の中日にやっと到着、不眠不休で学会発表したり
帰国便が見つからなかったり…本当に大荒れでした。
実は、私の夫
仕事で水曜日に北海道厚真町へ行き、数日滞在する予定でした。
しかし、火曜日の台風で関空閉鎖。
中部国際空港からの北海道入りも検討しましたが、結局予定をキャンセル。
その夜に厚真町で震度7の地震…
厚真町の方々と連絡を取り
引き続き厚真町のためにできることをと模索しております。
一日も早い被災地の復旧と、被災された皆様の生活と心の平穏が少しでも取り戻されることを心から願っております。








