『霊と金 スピリチュアル・ビジネスの構造』読了して | 心の鏡

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天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

『霊と金 スピリチュアル・ビジネスの構造』を読み終わりました。

 

 

 

 

結局のところ、人の不幸につけ込んで、それらの悪い出来事は目に見えない神仏・悪霊・先祖の恨み、因縁などの確かめようもない事・存在のせいにし、その禍が子孫に及ばないようにするためには、あるいはリスク0にする為には献金しなさいだの高額な霊感商法に誘導する、

宗教者のふりをした詐欺師やその手先となった狂信者が魔の手を伸ばしているから、

引っかからないように注意点を理路整然と述べているという感じの内容でした。

著者は北海道大学教授で、将来が期待される若い学生たちが以前からそうした怪しい宗教の勧誘の罠にはまり、その教団、教祖、指導者の思想的支配を受け、知らず知らず従属してしまった事などから、警鐘を鳴らしているようです。

 

ちなみに2009年初版の、この本に出て来る「すぴこん」というのは、

スピリチュアル業界の、占い師・ヒーラー・カラーセラピストなどが一堂に集まり出店する見本市みたいなもので、「スピリチュアル・コンベンション」の略ですが、

現在は「スピリチュアル・マーケット」略して「スピマ」という名称にかわっているようです。

 

ところで、この本を見かけたのは神道科のある國學院大學博物館でして、

その大学だとガッチリ神道だから、それ以外の宗教の勧誘は入りにくいだろうなと思いました。

 

人はリスク0の救済を求めるとお金を賭ける傾向にあるのだとか。

 

でも、私も何度も神社仏閣巡りしていても、一度だって神仏から

「救済してやるからお金出せ」「この不当に高い霊感グッズ買いなさい」

なんて言われたことはありません。

そんなこと言うの、腐った教団組織の人間、私利私欲にまみれた教祖気取りの霊能も無さそうな詐欺師でしょ。

それよりおみくじのお告げ文で知るところによれば、神道の神様は心が清らかなのが重要です。