神社で一般的な参拝者は、神前において黙って心の中で祈る、あるいは盾板で略拝詞があればそれを読んで「祓い給い清めたまえ…」とか何とか唱えている事もあると存じます。
当ブログのトホカミエミタメの記事も大変興味を持たれていて、
そのうち天都祝詞太祝詞(あまつのりとふとのりと)についても取り上げたいと思いますけど、まず、祝詞(のりと)の基本的なことから。
祝詞とは?
祝詞(のりと)は、日本の神祭りで、祭る者が神祇に奏上する独特の文体をそなえた祈りの詞(ことば)を言う。
「のっと」「祭詞」(さいし、まつりのことば)とも言い、「諄辞」とも書く。
「祝」の字の意味は、中国最古の漢字字典『説文解字』に、「祭主賛レ詞者也」祭主が詞を賛するとあり、
「諄」は(告げさとす)とあるのに基づく『古事記伝』巻八
古典には「布刀詔刀(ふとのりと)」『古事記』
「太諄辞」(ふとのりと)『日本書紀』
「敷刀能里等」(ふとのりと)『万葉集』などと見えている。