鳥の神使シリーズ再開いたします。今回は雉(きじ)

美しい色彩と独特の鳴き声を持つ雉は、古くから霊鳥として崇められてきました。

雉は日本神話の国譲りのところで、神様の伝言役として登場しています。

これも古事記と日本書紀や各地の伝承により微妙に名前の表記が違うようですが、当ブログの関連記事は『神話のおへそ 日本書紀編』のものです。

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今回は『神社のどうぶつ図鑑』の中での漢字表記で書かせていただきます。

 

雉が出てくる経緯としては、

葦原中国を我が子に治めさせようとした天照大御神と、その妻の父である高皇産霊神(たかみむすひのかみ)または高木神が、諸々の神々と相談し、最初に遣わした天穂日命も、次に遣わした天若日子(あめわかひこ)も長い間報告が無く、2度目の時には高皇産霊神が怪しんで「雉名鳴女(きざしななきめ)」を天若日子のもとへ派遣したところ、

天若日子は高皇産霊神から授かった弓矢で雉を射殺して、その矢が雉の胸を貫いて高皇産霊神の御座まで届き、高皇産霊神はそれを返したら天若日子に当たって死んでしまった。

…という話でしたね。

 

それから650年白い雉が捕らえられたことを瑞祥とし、元号が大化から白雉(はくち)へと改元され、686年には赤い雉が献上され元号が朱鳥(しゅちょう)へと改元されている。

 

また雉は地震の前後に泣き騒ぐことから地震を予知する鳥としても信仰された。

 

 

 

 

 

 

神社狛雉像・彫刻などがある神社神社

大谷場氷川神社 埼玉県さいたま市南区・最寄り駅=南浦和駅徒歩3分

 

雉子神社 東京都品川区東五反田・最寄り駅=五反田駅徒歩五分

 

秩父神社 埼玉県秩父市番場町・最寄り駅=秩父駅より徒歩3分