中国由来の牽牛と織姫の七夕伝説だけじゃなくて、
日本神話の天石窟隠れ神話で神衣(かんみそ)を作った乙女である
天棚機姫神(あめたなばたつひめのかみ)も、
文布(しつ)という模様を織り込んだ布を織った倭文(しとり)氏の祖先である
天羽槌雄神(あめのはづちのおのかみ)も広く知れ渡りますように。
そうして出来れば皆の願い事も本来の「技能の上達」に正されて、特に七夕の短冊で人を呪うのはお門違いだと理解されますように。
W不倫?の女を呪う七夕の短冊の思い出
もう15年くらい前になるでしょうか、
七夕の時期に、とある商業施設内に短冊に願い事を書いて笹に吊るせるコーナーがありました。
そこには色とりどりの短冊に願い事が書かれていて、
私も何か願い事を書こうかなぁと思って近づくと、
何やら細かい字で込み入った長い文が書かれている短冊が1枚吊り下がっていて、気になって読んでしまったところ…
あるカップルが「別れますように」とある。
その人達の名前は愛称で書いてあった気がするけど覚えてない。覚えていてもこんな所で公開するもんじゃないと思う。
そして、どうも、その誰かの不幸を願う…というか呪っている人は、私の拙い読解力と推理力を駆使して察するに、
あるカップルの男の方のパートナーで彼女か正妻らしい。
で、さらに相手の女も他に付き合っている男がいて、そっちとも別れますように、捨てられてしまいますように、というような事が書かれていた。
なんか浮気女が自分に彼氏もいるくせに、私の男をつまみ食いするかのように寝取りやがって許せん!不幸になれ!
…という怒りが伝わってきて、
そりゃあ怒るのも当然でしょうが、ただ、それは七夕の願い事として短冊に書く問題じゃないですよね…。
七夕の神様は、機織りや縫製を司るんで、そう願われても困ると思う。
願いって言うより呪詛(じゅそ)になっているし。
縁切りなら、関西では安井金比羅宮、関東では東京板橋区の縁切り榎、神奈川県の江の島神社、栃木県の門田稲荷神社や
密教系のお寺=護摩壇というお堂に火を燃やして願い事と名前を書いた護摩木供養が出来るお寺などで。
あと、ややこしくなった男女仲の仲裁は、私は日本書紀に出てくる菊理媛神が祀られる白山神社も合うんじゃないかと思います。