権威的・高圧的人物におびえなくなるお呪い
これは本当に現代でも簡単に出来そうなお呪いです。
参考にしている『日本の呪術』という本には、『偉い人と面会する時の呪術』と題されているコラムで、例えば組織の中で権限を持ち、「偉い」とされている人に呼び出されたりして、何かしら身の危険を感じる時に、また面会して何か失礼を起こさないように、災難を避けるためにする呪術とのことですが、
その呪術自体は手のひらに「天」を書くだけの簡単なことです。
ただ男女で左右のどちらに書くか?が違います。
男性=右手の指で左手の手のひらに書く
女性=左手の指で右手の手のひらに書く
私が突っ込む所があるとすれば、現実的に考えて緊張・緊迫した気持ちを落ち着けるのに、この呪術の意図するところを知らないでいると効果が薄いと思われる点ですかね。
このお呪いの意図するところは、自身の手のひらに「天」と書くことによって、
自分自身を天の一部とすることにあります。
その天は東アジアの伝統的な価値観では最も偉大な存在ですから、となれば、あなたを害することなど誰にもできません。
男性と女性で右左が違う根拠となるのは古代中国で生まれた陰陽説です。
左が陽=男性 右が陰=女性
…とのことでした。