銭洗いは辛巳の日もお勧め

最近は弁財天の祀られる寺社で銭洗いの出来る所がよく見られるようになりましたね。

おそらく一番最初の銭洗い弁天と思われる代表的な神社が、

鎌倉弁財天宇賀福神社。元は扇ヶ谷八坂神社の末社。

 

世が乱れ、飢饉が続いた平安時代末期、

源頼朝が苦しむ人々の命を救おうと日夜神仏に祈ったところ、巳の年、巳の月、巳の日に夢で宇賀福神のお告げを聞いて、鎌倉で岩間からきれいな水の湧き出る、この地に穴蔵を掘らせ、社を建てて宇賀福神を祀り、そこの水を毎日運んでお供えしたところ天下が治まった。

銭洗いについては、その後、北条時頼が始めたところ、人々もそれに倣って始めたとか。

 

己巳の日は巳の日の中でもさらに金財運にご利益が増すと言われていますが、銭洗いするのは辛巳の日もお勧めです。

辛は貴金属を表す天干だから、まさに銭を洗う日ではないですか。

己は田畑など土の五行の天干なので金を生み出すとか田畑で豊作など蓄財的な金財運という感じですね。

今度、2023年5月23日も辛巳の日です。今月は丁巳の月。

あいにく23日は不成就日と重なってしまいましたが、

巳の日は12日に一度チャンスがあります。

 

ところで、この銭洗い。

以前、テレビで見たのですが、

欧州の外国人が、鎌倉弁財天で大勢の人たちが神社内でお金を洗うのを見て、自分たちの国では宗教施設でお金儲けに関わる事はしないものなので、信じられない光景に呆気に取られていました。

私はこれまでに兄が高校時代キリスト教系の高校だったので家に聖書があって読んでいたので、イエス・キリストが神聖なる教会内で金儲けしている輩に激怒し猛烈に抗議した事が言い伝えられているらしいことや、西洋美術展の数々を観てきて、イタリア・ルネサンス期がテーマの美術展だと、キリスト教の聖書の場面を描いた作品も多く展示され、その解説でもキリスト教圏では昔は金儲けに走るのは卑しい行いで、金貸しも良くない事とされていたので、銀行というのもはばかられたから両替商としていた事などを知っていましたから、

『そうだよね。キリスト教徒の多い国じゃあり得ない光景だよね。』と思いました。

また、ムスリム系の留学生は銭洗いを見て

「日本的マネーロンダリング」って言っていたので、

『それは、ある意味そうかも。言いえて妙だな』と思って、ふっと笑いました。