聞くところによると、騙されやすい人は、成功体験の少ない、自己肯定感の低い人、心身が弱っている人で、何かトラブルや上手くいかない事や不幸が続いてあると悪霊のせいやら他者のせい、前世のカルマや先祖霊の祟りと考えることがあって、そうした人達に対して、新興宗教団体や霊能者や祈祷師などを語る詐欺師が、巧みな話術ですり寄り、除霊や祈祷、グッズ販売などを10万円以上とかの高額な料金で売りつける霊感商法をしている事があるそうです。
御祓いと言えば、従来からある神社でもお祓いをしており、お寺でも密教系だと護摩壇があって護摩木を火にくべて煩悩を燃やしていますが、それらは数百円から千円くらいでも出来ます。従来からある宗教のお守りやお札に祈祷・祈願、縁起物、護摩行だって霊感商法と同じっていう人もいます。確かにそうかもしれない。
それなら、なおのこと、効果があるかどうか分からない気休めならば、安いので良いと思います。
また、現実的に、自分の願い事成就のご利益を期待しているというよりも、それらを授与してもらう事で、歴史ある寺社の文化財保護や信仰の場の存続に少しでも役立てば…と願う気持ちでなら(もちろん自分や家族の生活・学費に支障のない範囲で)悪い事じゃないと思います。

そもそも、祓い清める前に、神道でいうところの「罪」「穢れ」が何だったのか?を、知らない人も多いのではないでしょうか?
また、カルマ、前世、輪廻転生は仏教的な考えで、1868年(明治時代)に神仏分離令が発令され、155年も経ってるのに、今は西洋系のスピリチュアル・占い関係も混ざって、さらにカオス状態になっている感じです。
そんな訳で、これから何回かに分けて、神道での戒律、罪と穢れと祓い清め方を書いていきたいと思います。