中祭
神社のお祭りで中祭の区分には
歳旦祭(さいたんさい)・元始祭(げんしさい)・紀元祭(きげんさい)・天長祭(てんちょうさい)・昭和祭(しょうわさい)・神嘗祭(かんなめさい)・明治祭(めいじさい)の7つがありました。
歳旦祭
元日の朝に宮中はじめ全国の神社で行われる祭祀。
年・月・日の3つが新しくよみがえる元旦に新年を祝い、皇室の永遠と国家の繁栄を祈念し、
氏子・崇敬者ならびに社会の安定と平和を祈るお祭りです。
元始祭
1月3日に宮中はじめ全国の神社で行われる祭祀。
皇室の永遠の発展と幸運が盛大になる事を祈る祭典です。
戦前は祭日の一つでした。
紀元祭
2月11日の建国記念の日に執り行われるお祭りです。
日本書紀によれば、初代・神武天皇が大和(奈良)の橿原宮(かしはらのみや)で即位されたのが辛酉年の正月1日とあります。
この日を太陽暦で換算すると2月11日となり、明治6年にこの日が紀元節と定められました。
神武天皇の建国の偉業を仰ぎ国を愛する心を新たにし、皇室の弥栄と国家の発展を全国の神社で祈るのが紀元節です。
天長祭
天皇陛下のお誕生日をお祝いし、陛下の益々のご長寿を祈るのが天長祭です。
神恩に感謝する祭典が執り行われます。
昭和祭
4月29日 昭和天皇の誕生日
大戦を経て日本を復興・発展へと導かれた昭和天皇の偉業を仰ぎ、昭和時代を讃えられ、
皇室の永遠と国家の発展を祈り、文化を進め、平和を願う祭祀が全国の神社で執り行われています。
神嘗奉祝祭
伊勢の神宮では毎年10月17日に神嘗祭(かんなめさい)が執り行われます。
神嘗祭は新穀を天照大御神に奉る神宮の重要なお祭りです。
天皇陛下自ら皇居内の水田で育てられた稲の初穂や全国の農家からの初穂が神宮に奉納されて執り行われるのだそうです。
全国各地の神社では日本人の総氏神と仰ぐ神宮の神嘗祭の当日に奉祝の意味を込めて行われます。
この日も戦前は祭日の一つでした。
明治祭
11月3日 明治天皇の誕生日 激動の明治時代、日本を近代国家として発展させることに尽力された明治天皇の大業を仰ぎ、皇室の永遠と国家の発展を祈る4祭祀が明治祭です。
明治維新の精神を思い起こして自覚を新たにし、産業を興し、永遠の平和を願うお祭りが全国の神社で執り行われます。
以上が全国の神社で共通して恒例で行われる中祭です。