これまでに書いたように、日本書紀だと、大国主命の魂が三諸山に鎮座した大物主神という事でしたが、私は、大物主神は世代の違う複数の女性を召している点について『本当のところはどうだったんだろう?』と思っていたのです。
その昔、西洋でも「トロイの木馬の話なんてのは、作り話なのに」と笑われながらも、
シュリーマンでしたか、不屈の探究心で、みごとその遺跡を発掘し歴史の現実であった事が証明された事がありました。まあ、ゼウスの雷やら白鳥、雨などに変身とか、多少脚色はあったとは思いますが。
日本でも、国譲りの時に大国主命は代償として出雲に高層の神殿を造ってと約束した伝承があり、
それが歴史的にはつい最近、平成12年(2000)出雲大社境内から巨大な柱が発見されたことで注目されました。
そんな訳で、私は日本神話の中にある歴史的事実が気になっています。
もっとも、神秘的な物語が好きで尊崇している方々にとっては、
あまりにも人間臭いと幻滅してしまうかもしれませんけどね。
ホツマツタエによると、大物主神は役職名で今で言う総理大臣みたいな立場。
事代主神は官房長官みたいな役職で支えていたらしい。
初代・大物主神が大国主命だったけれど、国譲りで青森県に左遷されて、
その子孫が三諸山のほうで大物主神という役職を継いでいったという事でした。
他にも崇神天皇が祟られたのは何故か?について、
欠史八代の9代目開化天皇の后は、その天皇の叔母で、
さらにその先帝の8代目天皇の妃のうちの一人であった人。
それを周囲の反対も押し切って生まれた子だったからという話もありました。
あとは、モモソヒメの死因がちょっと納得できない点ですね。
お箸を刺して亡くなる?何かの比喩なのかもしれません。
大体、それなら、大物主が赤く塗られた矢になって、姫が厠に入っている時に刺した時にはなぜ亡くならないの?
それと、「見ないでね」って言ったのに相手が見てしまい、「恥かかせやがって!」と怒って去るパターン。
なんでこれほどまでに日本神話で繰り返されるのか?