初代・神武天皇のあと2~9代目までは、
各天皇の后妃・皇子女・宮都の名称・崩御された年と陵墓などの記事のみで、
具体的な業績が書かれてないため、「欠史八代(けっしはちだい)と呼ばれ、
この間の天皇の実在を疑い、系譜を古く見せる為に加えられた架空の天皇とする説もあります。
しかし、2代目・綏靖(すいぜい)天皇紀の冒頭では、
天皇がまだ即位前の「神沼名川耳尊(かむぬなかわみみのみこと」という名だった時に、
謀反を企てた異母兄の手研耳命(たぎしみみのみこと)を討ち、
実兄の神八井耳命(かむやいみみのみこと)から神武天皇の跡継ぎの地位を譲られる話が載せてあるとか。
異母兄は・・・討たれちゃったんだ。
なんか、前妻ともども、神武天皇の政略再婚の為に棄てられた家庭が不憫です。
あと、神武天皇の寿命も127歳と、あり得ないほど長生きでその治世が長すぎるので
架空の天皇と疑われる一方で、昔の年齢の数え方は春、秋の収穫のたびに年が切り替わるから、今のように1年で1歳年を取る数え方ではなかった説。
また改元があると、そこから1年が始まった説もありますから、よく分かりません。
もっとも、それで全部半分の年齢の神武天皇の人生年表を考えると、
高千穂で15歳で・・・というので、その初婚年齢が今の小学生くらいで子供ができてることになり、ありえなくなってしまいます。
謎は深まるばかり。
それに8代、特に業績が記録に無いと言うけれど、その後は順調に血統を繋いでいったともとれる。