この一書第六もストーリー的には他と似た流れですが、

家系図ならぬ神系譜が違いまして、

天忍穂「耳」尊が天忍穂根尊(あめのおしほねのみこと)になっています。

そして火明命は瓊瓊杵尊の異母兄弟なのか?母親の千千姫命(ちぢひめのみこと)が、高皇産霊尊の娘という説と孫という説があるみたいですね。

 

最後に皇孫に不貞を疑われたのが豊吾田津姫(とよあたつひめ)または木花開耶姫(このはなさくやひめ)になっていて、

皇孫を恨んで口を利かなかったので皇孫が憂いて歌を詠まれました。

 

沖つ藻は 辺には寄れども さ寝床も 与はぬかもよ 浜つ千鳥よ

 

《訳》沖の藻は浜辺に打ち寄せられるのに、我が妻は私に寝床も与えてくれない。浜の千鳥よ、お前たちが羨ましい