次に第二段では、男女一組の神様が四代登場します。
これまた神々の名に別名も多いので混乱しがちですが、陰陽が現れ泥土が固まって家屋ができ、さらに、その後国生みをする男女神イザナキノミコト・イザナミノミコトが誕生するまでの系譜と考えられています。
※ここでの赤矢印は生んだ順序を示しています。
泥土煮尊(ういじにのみこと)・沙土煮尊(すいじにのみこと)
または、泥土根尊(ういじねのみこと)・泥土根尊(すいじねのみこと) とも言う
(生む)
大戸之道尊(おおとのじのみこと)または大戸之辺(おおとのべ)・大苫辺尊(おおとまべのみこと)
または、大戸摩彦尊(おおとまひこのみこと)・大戸摩姫尊(おおとまひめのみこと)
あるいは、大富道尊(おおとまじのみこと)・大富辺尊(おおとまべのみこと)
第三段の一書では角くいの尊(つのくいの尊)と活くいの尊(いくくいのみこと)
くいの字は織の糸へんのところが木へんになったもので、ちょっと変換できませんでした。すみません。
面足尊(おもだるのみこと)・鎬かしこ根尊(かしこは煌の火へんが小になっている漢字)
または、吾屋かしこ根尊(あやかしこねのみこと)・忌橿城尊(いむかしきのみこと)
あるいは青橿城根尊(あおかしきねのみこと)・吾屋橿城根尊(あやかしきのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
ここまでが本文(正伝)でした。
「面足」は顔立ちの整った意味で、「かしこ根」は今でもよく神職の方が祝詞で「かしこみ、かしこみ申す~~」とおっしゃってますが、「畏れ多い」と言った意味だそうですね。
ですから、面足尊を祀る神社のホームページには美肌だったか美人だったか美顔だったか?の、のぼり旗が掲げられているのを見ました。おもだるの漢字も、もっと変換しづらいような字のもあります。
次に、一書(別伝)の第一
青橿城根尊(あおかしきねのみこと)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
第二
国常立尊天鏡尊(あめのかがみのみこと)天萬尊(てんのよろずのみこと)沫蕩尊(あわなぎのみこと)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
という順にお産みになりました。
以上、第二段でした。