日曜夜にNCAAトーナメント出場校が発表された後、Inside Lacrosse の Terry Foy は選考委員長 Matthew Colagiovanni に対し、18チーム・8シード制のブラケット決定に至った背景についてインタビューを行った。
イェールが入り、メリーランドが落ちた
ポッドキャストは、その最大の話題から始まった。
「イェールが入り、メリーランドが落選した。」
Colagiovanni は、イェールが“最後の1校”として選ばれ、メリーランドが“最初に落選したチーム”だったことを認めた。
メリーランドがNCAAトーナメントを逃すのは2002年以来初めてであり、多くのラクロスファンにとって衝撃的な出来事となった。
ただし、Big Ten準決勝で敗れた時点からブラケット予想を追っていた人々にとっては、完全な驚きではなかった。実際、最終2回のBracketology予想では、すでにメリーランドは圏外と見なされていた。
「あと1勝」が足りなかった
選考委員会では、メリーランドとイェールの比較が最も長く議論されたという。
Colagiovanni は次のように語った。
「あの2チームについては、おそらく最も長い時間を費やして議論しました。メリーランドは本当に厳しいスケジュールを戦っていました。しかし最終的には、“あと1勝”だったのだと思います。」
さらに彼は、
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メリーランドの方がSOS(Strength of Schedule)は上
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しかしイェールには9勝があり“average loss” も良かった
と説明した。
数字比較
メリーランド
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RPI:14位
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SOS:5位
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成績:7勝6敗
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Top20勝利数:イェールより多い
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Top5勝利:なし
イェール
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RPI:12位
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SOS:11位
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成績:9勝5敗
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Top5勝利:あり
メリーランドを襲った不運
今シーズンのメリーランドには、不運と“取り逃し”が混在していた。
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Johns Hopkins戦では、NCAA自身が後に誤審を認めた判定
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Syracuseに2点差敗戦
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Princetonに1点差敗戦
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Eric Spanos の負傷
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Will Schaller のシーズン終了
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Richmond戦は悪天候で中止
どれか一つでも違えば、シーズン全体の見え方は変わっていたかもしれない。
最大の問題はオフェンス
しかし最終的には、オフェンス不足が致命傷になった。
Big Ten準決勝でわずか6得点。
そしてシーズン全体でも、
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Offensive Efficiency:全米41位
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Pace:全米72位
という数字だった。
Dukeは滑り込んだ
一方で、DukeはNorth Carolina戦勝利によって一気にRPIを上昇させ、トーナメント出場を決めた。
Blue Devils は非カンファレンス日程の弱さで批判されていたが、ACC勝利が彼らを救った形となった。
さらに St. Joe’s のRPIがTop20入りしたことで、Dukeには追加のQuality Winも加わった。
Colagiovanni は、
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Duke
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Maryland
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Yale
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Harvard
の4チームについて非常に深く議論したと説明している。
「弱い日程を組む方が得なのか?」
ESPNのSelection Showでは重要な問いも投げかけられた。
Dukeを選んだことで、
「今後、強豪との非カンファレンス試合を避けるスケジューリングを“助長”してしまうのではないか?」
という問題である。
これに対しColagiovanniは、
「それは違うと思う。難しいスケジュールを組んでも勝てなければ意味がない。」
と答えた。
さらに、
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数年前に組んだ相手が後に弱体化することもある
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スケジュールは完全にはコントロールできない
とも述べている。
Richmondに待っていたのはDuke
プログラム史上最高レベルのシーズンを送ったRichmond。
しかしその“ご褒美”は、1回戦でDukeと対戦することだった。
しかも場所は、Richmondの本拠地 Robins Stadium。
対するDukeのHC Dan Chemotti は、Richmond出身でもある。
Richmondは、
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RPIで上
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勝利数でも上
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Top5勝利あり
だったが、North Carolinaは
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全米最高SOS
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より多くのQuality Wins
を持っており、それが差になった。
Virginiaが5位シード?
今年の選考で議論を呼んでいるのがVirginiaの5位シードである。
Virginiaは10勝。
一方、
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Syracuse
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Cornell
は11勝しているにもかかわらず、6位・7位シードだった。
つまり委員会は、VirginiaをCornellより高く評価したことになる。
しかしその一方で、
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YaleのCornell勝利
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MarylandのVirginia勝利
を比較した結果、Yaleが選ばれた。
College_Crosse は、この“内部ロジックの一貫性欠如”こそが、ファンの最も強い不満点だと指摘している。
Penn Stateシード入り
Penn Stateもまた特殊な存在だった。
彼らはTop20外への敗戦を3つ持ちながら、ホストシードを獲得した。
これは他のホスト校には見られない特徴だった。
最終的には、Big Ten Championshipでの Johns Hopkins との直接対決結果が決め手になった。
2026年選考が示したもの
今年の選考は、現代NCAAラクロスの難しさを浮き彫りにした。
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厳しいスケジュールを組むべきか
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勝利数を優先すべきか
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Quality Win をどう評価するか
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RPIとSOSの重みづけ
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Conference Tournament の価値
その全てが複雑に絡み合っている。
そしてその結果、24年間NCAAに出続けてきたメリーランドが、ついに外れた。
それが、2026年の大学ラクロスだった。
参考:Inside Lacrosse
“Maryland Out, Yale In, Duke to Richmond: Snubs and Surprises from the Men's DI NCAA Tournament Field”